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プロポーズが無事に成功し2人で結婚することを決めたら、次にやるべきなのが「両親への結婚報告」。
「結婚を反対されたらどうしよう」
「どうすれば良い印象を与えられるだろう」
と、さまざまな不安を感じる方も多いと思います。
そこで今回は、結婚の挨拶における注意点やマナーを徹底解説します。
最後までお読みいただくと結婚の挨拶をするための準備、当日の注意点、マナーや挨拶の言葉がわかるようになるので、「結婚の挨拶で失敗したくない」と考えている方はぜひチェックしてください。
目次
結婚の挨拶をするための事前準備
結婚の挨拶をしに行くといっても、具体的にどんな準備をしていけばいいか迷ってしまう方もいるのではないでしょうか?
「どんな服装で行けばいい?」
「当日、なにを話せばいいかわからない」
「失礼なことをしないために気を付けるべきことは?」
など、大切な日のことで気になる点も多いかと思います。そこでまず、結婚の挨拶をする前の事前準備について解説します。
具体的には以下の5点を準備しておくのがおすすめです。
- 日程の調整
- お互いの親に関する情報共有
- これからのことについて2人で話しておく
- 手土産を用意する
- 当日の服装を決める
事前準備をしっかりしておくことで、結婚の挨拶当日も緊張せず、不安を軽くして臨めます。
結婚の挨拶は、2人の関係を互いの両親に認めてもらうためだけでなく、今後の両家との関係性にも関わる大切なイベントです。
結婚を承諾してもらうためにはどれも大切なポイントですので、ぜひ最後までチェックしてください。
日程の調整
結婚の挨拶とは、2人の結婚を相手の両親に認めてもらうためのものです。
まずは、挨拶に行くための日程を決めるところから始めましょう。
この際、挨拶の目的は相手の両親に結婚の申し込みをし、承諾してもらうためであるので、相手の都合を第一に考えます。相手の両親の都合にとって良い日付を聞きます。
また、互いに余裕をもって準備ができるよう、挨拶の日程は2週間ほど先にしておくといいでしょう。時間帯は、忙しい時間を避け、14時~16時頃がおすすめです。場所は、相手の実家でもレストランなどのお店でも、基本的にはどちらでも問題ありません。
結婚の挨拶は、挨拶の日程を決めるところからはじまります。相手の都合を優先して、予定を合わせるようにしましょう。
お互いの親に関する情報共有
挨拶に行く日程が決まったら、2人でお互いの両親についての情報交換をしましょう。なぜなら、あらかじめお互いの家族について知っておくことで、挨拶当日の会話がスムーズに進められるからです。
具体的に、挨拶前に確かめておきたいポイントとしては、相手の両親の
- 性格
- 仕事
- 趣味
- 好きなもの、こと
- 嫌いなもの、こと
- タブーとなる話題
- どんな人が好きか
- どんな人が嫌いか
などが挙げられます。
特に、「このトピックについては話すべきではない」というようなタブーの話題を知っておくことは重要です。宗教や政治などの個人的な考えに触れるような話題や、相手の嫌いなものなどを把握しておきましょう。
反対に、相手の趣味や好きなことに関する話題は、歓談のムードを和らげ、互いをより深く知るための良いきっかけになります。
結婚の挨拶に行く前には、2人でよく話し合い、お互いの両親に対する理解を深めておきましょう。
これからのことについて2人で話しておく
お互いの両親に関することの他には、結婚した後や少し未来についても2人で話しあっておくと安心です。
というのも、結婚の挨拶に行った際、相手の両親から
「結婚式の予定はあるのか?」
「結婚後はどこに住むのか?」
「仕事はどうするのか(続けるのか)?」
などを質問される可能性があるからです。
しかし、なかには「まだ先のことをすべて決めているわけではない・・・」という方もいるかと思います。そんなときは、
「まだ決まってはいませんが、これから2人で考えていきます」
「〇〇までには決めるつもりです」
などと答えるのがいいでしょう。
先のことが決まってないからといって曖昧な返事をしてしまうと相手の両親を心配させてしまうので、
- これから2人で話し合うこと
- だいたいの期限を決めてあること
だけでも伝えられると安心です。
相手の両親に不安なく結婚を認めてもらえるよう、これから先について2人で話しておくことをおすすめします。
手土産を用意する
続いては、相手の家に持って行く手土産を選びましょう。なぜなら、一般的に人の家を訪問する際には手土産を持って行くのがマナーだからです。
結婚の挨拶で持って行くのにおすすめの手土産としては、
- 和・洋菓子
- フルーツ
- お酒
- 地元の名産(お互いの出身地が異なる場合)
などがあります。
あまりにも張り切って高価な手土産を用意すると、かえって相手に気を遣わせてしまうので気をつけましょう。結婚の挨拶の手土産は、3,000円から高くても5,000円程度のものを選ぶのがおすすめです。
また、持って行く手土産は相手の家の近くで購入しないようにしましょう。
最悪の場合、相手の家族に出してもらったお茶菓子と被ってしまうなどのケースが考えられるからです。また、「近場で楽に済ませた」などの印象を与えてしまう可能性もあります。
当日の服装を決める
結婚の挨拶となると、どんな格好をすればいいのか悩んでしまう方は多いのではないでしょうか?相手の親に少しでも良い印象を与えられるよう、服装にも気をつけたいと思うのは当然のことです。
以下で、結婚の挨拶にふさわしい服装・身だしなみについて男性・女性ごとにまとめてみました。
-
<男性の場合>
- 服装
- スーツが無難。気温が高い場合や「カジュアルな格好で問題ない」といわれた場合でもジャケットがあると◎。
- ヒゲ・ヘアスタイル
- ヒゲは剃り、長すぎる髪は清潔感のある印象に整える、もしくは短くするのがベター。
- アクセサリー
- 普段アクセサリーをつけている方でも、基本的に結婚の挨拶ではアクセサリーは外しておく。
-
<女性の場合>
- 服装
- 清楚感のあるワンピースやスカートなどのコーデが無難。
- メイク・ヘアスタイル
- ヘアスタイルもメイクも、派手過ぎずナチュラルに仕上げると◎。
- アクセサリー
- ほどよくおめかしして行く。高級ブランドのバッグなどは持って行かない。
男性、女性ともに、色は派手すぎるものを選ばず、ベージュやネイビーなどの落ち着いたものを選ぶのが無難です。
結婚挨拶の服装においてなにより大切なのは、相手に不快感を感じさせず、清潔感のある印象を与えることです。その点を意識して選べば、それほど難しくはないので安心してください。
結婚の挨拶当日の流れやマナー
日程や服装を決め、手土産も用意し、いざ迎えた結婚挨拶の当日。ここでは、そんなドキドキの1日の流れと、それぞれのタイミングでの注意点を解説します。
結婚の挨拶当日に気をつけたいポイントを
- 玄関での注意点
- 部屋に案内されてからの注意点
- 結婚の報告をする際の注意点
- 帰宅する際の注意点
に分けて解説しています。
結婚の挨拶当日はどうしても緊張してしまうと思うので、何度も繰り返し読み、当日テンパらずに落ち着いて話を進めるための役に立てて下さい。
玄関での注意点
まず、相手の家に到着し、玄関先で気をつけたいマナーです。
結婚の挨拶当日は、約束の時間より2分~5分ほど遅れて到着するのがおすすめ。
なぜかというと、約束の時間ぴったりに着かないことで、相手に準備をしてから一息つく時間を与えられるからです。ただし、万が一5分以上遅れそうな場合は必ず連絡を入れましょう。
相手の家に到着したら、まずは玄関先で挨拶し、あらためて自己紹介をします。
家のなかに上がるのは「どうぞ」と案内されてから。また、靴は脱いだら必ず向きを揃えましょう。玄関ではあまり長話をせず、軽く自己紹介をし、部屋に案内されたらスムーズに移動するようにします。
- 約束の時間より2分~5分ほど遅めに到着する
- 5分以上遅くなる場合は連絡をする
- 玄関先でまず挨拶・自己紹介
- 案内されてからなかに上がり、脱いだ靴を揃えておく
部屋に案内されてからの注意点
玄関での挨拶が済み部屋のなかへ案内されたら、2人は下座(出入口に近い席)に座りましょう。
もし上座の方へ案内されたら一度断り、それでも上座へ勧められた場合は、「それでは」という旨をひと言添え、上座に座っても問題ありません。
用意してきた手土産を渡すのは、席について改めて挨拶をしたあとのこのタイミングです。
「〇〇さんから、好物だとお聞きしたので・・・」
「地元の名産です。ぜひお召し上がりください」
など、ひとことを添えて渡しましょう。
お茶やお菓子を用意していただいた場合はすぐに手を付けず、相手にすすめられてからいただくようにしましょう。当たり前のことですが、いただく前には「ありがとうございます、いただきます」とお礼を述べます。
- 2人は下座に座るのがマナー
- どうしても上座へ案内された場合は頑なに断らず、上座に座っても良い
- 手土産を渡すのは、席につき挨拶をしたあと
- 渡す際に「つまらないものですが・・・」とは言わない
- お茶やお菓子はすすめられたあと、お礼を言ってからいただく
結婚の報告をする際の注意点
緊張のあまり、「すぐにでも結婚の話を切り出したい・・・!」と考える方もいるかもしれませんが、本題は歓談を少し楽しんでからにします。お互いの趣味や仕事、天候の話などをし、まずは場の雰囲気を和ませましょう。
そして、歓談もひと段落つき落ち着いたタイミングを見計らい、男性から結婚の報告をします。
その際に大切なのは、あくまでも「結婚させてほしい」というスタンスでいることです。
いくら2人が結婚を決めていても、お互いの両親から許してもらえるまでは、入籍など実際の行動には移せません。結婚の挨拶では、2人で先走って話を進めるのではなく、まずは結婚を許してほしい旨を伝えるようにしましょう。
- いきなり本題から入るのではなく、まずは歓談を楽しむ
- タイミングを見計らい、男性側から結婚の報告をする
- 本題を先延ばしにしすぎても相手に気を遣わせてしまうので注意する
- あくまでも「私たちの結婚を認めてほしい」という伝え方をする
結婚報告のOK例
結婚の挨拶において、
「どうやって報告すればいいんだろう」
「結婚を許してもらうためにはどう伝えるのがいいのかな」
と気になる方も多いと思います。そこで、ここでは結婚報告のOK例を紹介します。
ポイントとなるのは、先述のとおり「結婚を許してほしい」というスタンスで報告をすることです。「相手のことを大切にするので、どうか結婚させてほしい」という旨を伝えるようにしましょう。
「本日は改めて、〇〇さんとの結婚のご了承をいただきたいと思っています」
「本日は私たちの結婚をお許し願いたくお時間をいただきました。まだまだ未熟なところもありますが、〇〇さんと一緒に幸せな過程を築いてまいります。どうか、私たちの結婚をおご了承くださいますでしょうか。」
結婚報告のNG例
続いて、結婚報告のNG例です。
誰もが聞いたことのある「〇〇さんを僕にください」というセリフは、マナー的にはNGなので注意しましょう。「ください」という言い方は、女性をモノのように扱っている印象を与えてしまい、相手の親に「娘はモノじゃない」と言われてしまう可能性があります。
また、「結婚しました」という言い方も、相手の親に了承を得る前に話を進めてしまっていることになるのでNGです。
「〇〇さんを僕にください」
「この度、〇〇さんと結婚することにしました」
「〇〇さんと入籍したのでご報告いたします」
帰宅する際の注意点
無事に結婚の許しをもらえ歓談も落ち着いたら、頃合いを見計らっておいとまするようにしましょう。あまり長居しすぎても迷惑になってしまうので、結婚挨拶は1時間半~2時間程度を目安においとまするのが一般的です。
落ち着いたタイミングで「そろそろ、おいとまします」と切り出しましょう。
もし「夕飯も食べていって」などと食事に誘われた場合も、この際は丁寧にお断りするのがベターです。ただし、上座へ案内された場合と同様に、おすすめされた際には頑なに断る必要もありません。
お酒も、少量であれば話も弾みやすくなる場合もあるので飲んでも大丈夫です。くれぐれも酔っぱらわないようにだけは気をつけましょう。
家を出る際も、あらためて「本日はありがとうございました」と伝えるようにします。
- 結婚の挨拶は1時間半~2時間程度を目安に
- 「本日はご挨拶でお伺いしましたので、そろそろおいとまします」など切り出す
- 誘われた場合は食事やお酒をいただいても良い
- 可能な場合、食後は手伝いなどをする
※ただし、人によっては台所に入られるのを嫌がる人もいるので、要確認
帰宅後はお礼の連絡も忘れずに
結婚の挨拶を終えホッとしたあとにも、もう1つするべきことがあります。
家に帰ったあとに、自宅に着いたという連絡とあらためて相手の両親にお礼を伝えましょう。帰宅後の挨拶は当日中に、できれば電話で連絡するとベターです。
また、挨拶後2日~3日以内にお礼状を出すとより丁寧です。
その他、気を付けておきたい結婚挨拶のマナー
最後に、結婚の挨拶でおさえておきたいその他マナーを紹介します。
結婚の挨拶は先に女性側の家にするのが一般的
結婚の挨拶は、まず女性側の家から行うのが一般的とされています。
なぜなら、親世代の方々のなかには、まだ「女性が男性側の家にお嫁に行くもの」と考える方も多く、「まずは女性側の親に了承を得るのがマナーだ」とする方も多いからです。
ですので、女性側の実家が遠方にあったとしても、基本的には女性側の親に挨拶をしに行きましょう。ただし、どうしても厳しい場合は、相手側に断りを入れたうえで男性側の家族から先に挨拶に行くことも可能です。
相手を思いやる気持ちを持って、柔軟に対応していけば問題ありません。
相手の両親を「お父さん」「お母さん」と呼ばない
結婚の挨拶において、相手の親のことを「お父さん(お義父さん)」「お母さん(お義母さん)」と呼ぶのはNGです。というのも、まだ結婚を認められたわけではないので、勝手に「お父さん」などと呼ぶのは失礼にあたってしまうからです。
相手の親のことを呼ぶときは、「〇〇さん(くん)のお父さん」「〇〇さん(くん)のお母さん」というようにしましょう。
お互いのことは「〇〇さん」「〇〇くん」と呼ぶ
普段からお互いのことをあだ名や呼び捨てで呼び合っていても、お互いの親の前では「〇〇さん」「〇〇くん」と呼ぶようにしましょう。
いくら仲が良く、改まってお互いを呼ぶことに違和感を感じても、親の前でお互いを呼び捨てにするのはマナー違反にあたります。恥ずかしいような気がしてしまうかもしれませんが、きちんと「〇〇さん」「〇〇くん」と呼びましょう。
マナーや流れをおさえれば、結婚の挨拶での失敗は防げる
「結婚を許してもらえなかったらどうしよう」
「なにか失礼なことをしてしまったらどうしよう」
など、さまざまな不安がつきものの結婚挨拶ですが、きちんとマナーをおさえて当日を迎えれば、そんなに不安を感じる必要はありません。
大切なのは、
- 相手を思いやる気持ち(日時の調整や手土産など)
- 真面目で真摯な態度(身だしなみや話し方など)
そしてなにより、娘さん(彼女)を大切にするという気持ちを伝えること。そこがきちんと伝われば相手の親を安心させられ、結婚を承諾してもらえるはずです。
ぜひ、事前準備を入念にし、結婚の挨拶当日を2人で乗り越えてください。
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