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「好きな人からのプロポーズを受ける」ことは、女性なら誰もが一度は夢見たことではないでしょうか。
結婚願望のある人なら、恋人ができたら「いつ結婚できるのかな」と考えることもあるかと思われます。
ただ、せっかくの嬉しいプロポーズでも、そのタイミングによっては断らざるを得ないこともありそうです。たとえば、まだ学生である場合や、仕事の大切な時期など。いくら大切な恋人の申し出だとしても、結婚に適した時期というものがあるでしょう。
または、遠距離恋愛の時は「結婚=引っ越し、転職」につながることも。2020年現在でも、結婚は女性にとって名字が変わる可能性も高く、人生を大きく変えるような決断です。
そういった「タイミングの問題」、または「そういうのが好きじゃないのに公開プロポーズをされる」といった「プロポーズの仕方の問題」などで、一旦そのプロポーズを断りたい時。もし相手との関係を解消せずにプロポーズだけ先送りにするには、どのような断り方をすると波風立てずに済むでしょうか。
ここで、「恋人からのプロポーズを相手を傷つけずに一旦断る方法と注意点」について考えていきましょう。
目次
プロポーズを「一時的に」断るために必要なこと
一般的には、「プロポーズを断る=別れる」という方程式に感じられるでしょう。交際をしていない人からの「結婚を前提にしたお付き合い」の申し込みを断ったり、お見合いの打診を断るという状況も同じイメージかもしれません。「一度お断りすれば、もうその先はない」ということです。
とはいえ、恋人関係によっては「別れたくないけど結婚は断りたい」という状況もありますよね。「今はその時じゃないな」と感じて、彼氏からのプロポーズをお断りする、というパターン。
しかし、その場合に懸念されるのが、「プロポーズを断ったら彼氏に振られる」というもの。別れたいわけではないのに、下手に断ったのが原因で相手のプライドを傷つけたり落ち込ませてしまうと、もう二度とプロポーズをして貰えないかも…という不安があるでしょう。
一度でもプロポーズを断ればいずれ後悔するかもしれませんし、年齢的な都合があると、この先チャンスが二度と訪れず、一生独身になってしまうかもと怖がる気持ちもわかります。
それに、もし断り方が悪ければ、「別れたいんだな」と思われるような誤解を与てしまうかも。比較的に男性は女性が思っている以上にプライドが高く、一世一代のプロポーズを断られれば、こちらの存在そのものがトラウマになってしまう可能性も。
そのため、相手の態度に関わらず、「プロポーズをしてくれた」という事実は重く受け止めないといけません。また、彼とまだ別れたくないのであれば、「嬉しいけど今は結婚できない」と断る方法についても、慎重に考えていくべき。
相手を傷つけない「一時的な」プロポーズの断り方について、必要なことをまず覚えておきましょう。
「うれしい」という気持ちを伝える
もし恋人から「結婚してください」とプロポーズをされた時、自分も将来的に結婚したくて付き合っていたなら、とてもうれしい気持ちになるでしょう。
しかし、学業や仕事に専念しているときや、まだ恋人としての付き合いが浅すぎて結婚に踏み切れない気持ちがあると、うれしい気持ちの中に「今はちょっと困るな」という気まずさを感じるかと思われます。
とはいえ、いざ彼のプロポーズがあった瞬間にその気まずい気持ちを表に出してしまうと、彼も「あれ、失敗したかな…」と不安になってしまいます。まず相手を傷つけないために必要なのは、「好きな人にプロポーズをされてうれしい!」という気持ちを伝えることです。
「うれしい」「幸せ」「ありがとう」など、肯定や感謝を伝えることが最初。はじめにそのプロポーズを受け入れることで相手を安心させることができ、後で「今すぐは難しいから、入籍の日程は先になりそう」と切り出したとしても傷つけずに済むのです。
こうして一度プロポーズを受けたとしても、翌日には婚姻届を出さないといけないという決まりもありませんし、すぐにお互いの両親に挨拶しないといけないということもありません。プロポーズも他の身内に公言しない限りは口約束に過ぎないので、いずれは同じ相手と結婚するつもりなら、今すぐ結婚できないとしても受け止めてしまいましょう。
ここで問題があるとすれば、相手のプロポーズを断りたい理由が「将来的にも相手と結婚したくない」と感じた場合。その場合は「今の時点でだけ別れたくないから」という自分のわがままで相手の気持ちを翻弄するのは失礼なことです。いずれ相手と別れるつもりでいるなら、その相手のプロポーズははっきり断わりましょう。
その場で「でも…」と切り出さない
今は無理でも彼と将来的に結婚したいと思っているなら、相手のプロポーズを受け入れたとしても、「今すぐには結婚はできないよ」ということについては伝えないといけません。
しかし、いくらその場で「YES」の返事をしたとしても、そこからすぐ「でも今は…」と付け加えれば、相手にとっては実質的に「断られた」と感じられてしまうかも。
プロポーズという(できれば)人生で一度だけの大イベントで、喜ばしい雰囲気を台無しにしてしまう行動は出来る限り避けたほうが良いと思われます。相手が自分勝手な人でない限り、こちらの都合は無視しないでしょうから、今すぐできないという理由を説明すれば分かってくれるはず。
また、プロポーズも慎重派なタイプの人なら、あらかじめ「この日にプロポーズするよ」という雰囲気を出してくることもあります。それに、サプライズや、周りを巻き込んだフラッシュモブなどは他人に迷惑をかけたり悪目立ちすることもあり、好き嫌いが別れるので、相手が自分の性格や価値観をわかっているなら、こちらが嫌がることはしないでしょう。
相手のことを大切に思い、自分の気持ちを尊重したプロポーズをしてくれたなら、彼に伝えないといけない都合は後回しにして、その場の幸せな気持ちだけに集中して良いのです。2人だけの記念的な時間を大事に過ごしてください。
断り文句はその後で
デートや2人で過ごす中でプロポーズをされて、それを受け入れた時。まだ今すぐには結婚できない都合があるなら、彼にそのことについて説明しないといけません。罪悪感があるとしても、話すべきタイミングをズルズルと引き伸ばすのはNG。
しかし、その説明をするのは、相手のプロポーズが成功して浮かれている気持ちが落ち着いてからです。彼の自信を損ねたり、喜び覚めやらぬ空気をわざわざぶち壊さなくても、後で説明すれば大丈夫。
できればその話をするのは翌日以降か、その日の別れ際が良いでしょう。まずプロポーズの後の空気が落ち着いてから「結婚の話なんだけど、籍を入れる時期について少し考えたい」ということを伝えておいて、自分の答えがはっきりしてから改めて話をする時間を作ってもらいます。
いつ入籍できそうか、という時期が確定できるなら、「◯月以降にしたい」と伝えられます。ただ、問題があるとしたら、いつになったら入籍できるか、自分でもわからない時です。
特に都合があるわけでもなく、自分の気持ちや覚悟が決まらないために、まだ結婚を決める気分にならないという場合もあるでしょう。もしくは実は他にも片思いをしている相手がいる…としたらなんだか罪な女な感じですが、いずれにせよ今すぐ入籍できない理由がはっきりしていない場合は、どうすれば良いのでしょうか。
ベストなのは、その気持ちを正直に相手に伝えることです。「仕事とかの理由があるわけじゃないし、自分でもはっきり説明できないんだけど、実際に入籍するのはもう少し待ちたい」と、嘘偽りなく相手に伝えて受け止めてもらえたら、何も問題ありません。ただ、もしそこで「本当は他に好きな人がいるのかな…」など疑いを持たれると、その後の関係性が心配になりますよね。
もし、相手とまだ付き合って一年にも満たない、付き合いが浅すぎる場合は「もっとお互いのことを知ってからにしよう」という言い訳は一般的にも通用するでしょう。もし長く付き合っているのに結婚にいまいち踏み切れない気持ちでいる場合は、1人でゆっくりできる時間を作り、自分の人生をこの先どうしたいのかを考えてみるのがおすすめ。
いずれにせよ、相手の決意は大切にしたいところです。
自分の都合や気持ちを考えてくれる相手かどうか
もし、大好きで大切に思っている恋人だとしても、プロポーズの方法や、こちらの都合を無視した行動があると、こちらの結婚に対する決意が鈍るのも不思議ではありません。
たとえば、あまり人前で目立つのが好きじゃないのに、フラッシュモブでプロポーズされるのは地獄を経験するようなもの。お互いの相性が良ければそういったことはなかなか起こらないものですが、稀に相手だけが気持ちの良い「自己満足なプロポーズ」があるらしいということはネットでも目にすることがあります。
相手のプロポーズが耐えられないくらい不愉快だった場合は、そのまま恋人関係が終わりを迎えることもあり得るでしょう。
もしくは、そこまでプロポーズの方法が悪かったわけではなくても、こちらの「今すぐにはできないから、入籍は待ってほしい」という要望を相手が無視した場合は、将来的には結婚しようという気持ちも揺らぐものです。
そんな時に想像するのは、「我慢して結婚してもいつかまた同じようなことが起こるかも」という予感です。こちらの都合や気持ちを無視して、まるで相手が突っ走っていく道を引きずられるようにして我慢してついていかないといけないようなことが、いつかまた起こるだろう、という予感。そしてこの予感は、残念ながら大体当たるもの。
人の気持ちを相手の側に立ってしっかり気づかえるかどうかは、人の性格によります。もし相手が、こちらの都合を説明してもわかってくれず、無理をしてでも自分の都合にこちらを付き合わせようとしてくるなら、相手は「そういう人」なんだと考えてしまうのも不思議ではありません。
そういった部分も含めて心底相手のことが好きなら、それでも信じてついていくのも一つの道。でも、自分の意見を押し殺されることが気に入らないと感じたなら、別れるという選択肢を持つのも悪いことではないと覚えておいてください。
指輪も一度受け取る
もし、相手のプロポーズを受けて、一時的に保留にするとしても将来的に結婚をしたいという気持ちがあるなら、プロポーズの時に渡される婚約指輪もその時に受け取っておきましょう。
「結婚してください」など、プロポーズの台詞を言われて指輪を差し出された時、「ありがとう、こちらこそよろしくお願いします」と口では言っても、指輪を受け取らなければそれは「NO」と言うのと同じことになってしまいます。
相手はこの日のために、こちらの指に似合う指輪を選んでくることでしょう。お店に入るだけでも緊張したはず。そこでもし振られれば指輪も無駄になり大変落ち込むでしょう。しかしまた、プロポーズに対して「YES」の返事が返ってきたのに指輪を受け取ってもらえなければ、相手はその意味が「YES」「NO」のどちらを指しているのか、混乱してしまうと思われます。
プロポーズを受けるということは、指輪を受け取るのもワンセットになります。もし、相手に結婚を申し込まれた時、断る意思が全くないとすれば、どんなに高級そうに見える指輪だとしても、申し訳ないと思わずに受け取りましょう。
もし後で返さないといけないかも、と思ったとしても、将来的にその相手と結婚する意思があるなら、その場では受け取るべきです。いつ入籍をして一緒に暮らすことができるか、その予定の目処がつかないとしても、一旦返すべきかどうかは相手と相談して決めるのがベストではないかと思われます。
一度返すかどうかは後で相談する
こちらから結婚の予定を一時的に延期する場合、指輪を一旦相手に返さないといけないかどうかは、相手が決めることです。こちらから「ひとまず指輪は返します」と打診することは、相手にとってはプロポーズの失敗とも取れること。まずは相談しましょう。
万が一その指輪が超ダサくて付けたくない…なんてことがあれば突き返したいような気にもなりますが、相手を傷つけないためにはその気持ちも我慢するべき。
これまでのおさらいを含めた流れとしては、今すぐに結婚を決められない都合がある場合でも、別れる選択肢を考えられないなら、ひとまずプロポーズは「YES」の返事をして受け入れます。その場で「でも今は無理」といった「NO」の要素を含んだ言葉は返しません。
「今すぐには入籍することはできない」ということを相談するのは、プロポーズのテンションが落ち着いた頃です。そして、指輪をどうするか、というのもその話をする時にしましょう。
そうして今後の結婚について改めて話し合いをする時になったら、今すぐには入籍することも、急に生活環境を変えることもできないから待ってほしい、ということを伝えて、それから指輪のことを話すと良いかと思われます。
相手も、こちらにも都合の良い時期になったら改めてプロポーズをしたい、という気にもなるかもしれません。いずれにせよ、こちらから指輪を突き返すことはせず、どうするべきか彼と一緒に相談すると良いでしょう。
もし入籍はまだだとしても、「婚約者」というステータスを持つことになれば、指輪も日常的に付けてほしいと言われることもあり得ます。
「婚約」という選択肢を考えてみよう
今すぐには相手と結婚をすることができないからプロポーズを断るとしても、将来的には彼と結婚するつもりでいるなら、婚約をするという選択肢もアリではないでしょうか。
「婚約」とは、法的な手続きをするわけではなくても、婚姻に準じた約束事となり、万が一「婚約破棄」ということになれば慰謝料が発生するケースもあります。しかし、今後も別れるつもりでいるわけではないなら、籍を入れないとしてもお互い「婚約者」となることで、相手のことも傷つけず、納得させられる結果となるでしょう。
いつか別れようと考えている場合はもちろん、婚約することはおすすめできませんが、そうではないなら婚約してもさほど問題はないかと思われます。同棲をして同じ住所に住民票を移し、「事実婚」ということにしても良いかもしれません。
ただ、自分が今すぐには結婚したくないことの理由に、何か相手について気に入らないことがある、もしくは「恋人」としてはしっくりきても、「結婚相手」として考えた時にはなんとなくしっくりこない、ということがある場合は、法的な縛りのある「婚約」というのも軽はずみにするべきではないでしょう。
運命の相手が、もしかしたら彼じゃないのかもしれない。そんな予感があるなら、婚約や入籍の日取りの相談もせず、プロポーズを一旦保留にし、関係を宙ぶらりんにさせて置いた方が良いこともあり得ます。
いずれにせよ、たとえ入籍の日程を未定にするとしても、彼のプロポーズに「YES」と答える場合には、婚約者となるという選択も考えておくことです。場合によってはそのように提案することで、相手を納得させることもできます。ただ、まずは「婚約」というステータスが法的にどのような効力を持っているのかを把握しておきましょう。
婚約というステータスについて
「婚約者」というと、日本ではあまり耳慣れないものなのではないでしょうか。欧米ではよく、結婚の約束をしたら、おおよそ半年〜数年はしばらくお互いに「フィアンセ」として過ごします。そのように「お試し期間」の多い欧米の恋愛関係の上では、プロポーズの後にすぐ入籍することはありません。
ただ、お互いに忙しくて入籍や引っ越しをする時間がない時や、お金がなくて結婚式をあげられない場合ても、お互いを生涯のパートナーとして認めることで、安心することができるというメリットがあります。
日本では、多くの場合はプロポーズを受けたら婚姻届を出したり、両親へ挨拶へ行ったり、結婚式の準備をするのもトントン拍子ではないでしょうか。少なくとも、プロポーズから何もしないまま数年経つというのは滅多にないことと思われます。
しかし、ある理由で今すぐに自分の環境を変えられない、変えたくない時には、結婚を保留にさせてもらう方法としては「婚約」は良い期間になるのではないでしょうか。
ただ、「婚約」とは恋人同士のような単なる口約束ではありません。場合によっては、婚約者と別れたいとき、いわゆる「婚約破棄」を申し出たいときは、慰謝料請求が発生する可能性について気をつけなければいけないのです。
浮気などの正当な理由もなく、ただ単に「お互いの相性が悪いと思った」「相手のことをもう好きじゃなくなった」などのように、自分の気分的な理由で婚約を破棄したいという場合、相手はこちらに対して慰謝料請求をすることができます。
相手にとっては、人生の中の大きな決断としてこちらを選んで、色々と準備も進めたりもしたでしょうし、周囲の人に対する体面もあるでしょう。家族にも迷惑をかけることになるでしょうから、もし一方的に婚約破棄をされたなら、自分の貴重な時間やお金、また気持ちを無駄にされた代償は払ってもらいたいと考えるのも、不思議ではありません。
そのため、プロポーズを受けて「婚約」をするなら、「相手とは簡単に別れられない」ということも知っておきましょう。結婚に踏み切れないことをきっかけに彼と別れたくないとしても、この先も自由のままでいたいなら、彼と別れないといけないかもしれません。
いつか結婚することに決めるのか、別れるのが、将来的な決断は「今この時」に求められているということを受け止めましょう。
いつか別れるつもりならズルズル引き伸ばさないこと
もし、プロポーズをしてきた彼氏に対して、別れたくはないけど「結婚したくない」という気持ちが強く浮かび上がって来た時。出来ない約束をして相手を期待させたままにするのは、よくないことですよね。
もし彼に逆のことをされたら、と考えてみましょう。たとえば、自分が兼ねてから結婚願望が強く、今の恋人と結婚したいと強く思っているとします。そうして彼に結婚するつもりがあるかと聞いてみたとき、「じゃあ2年後くらいには考えておくよ」と言われたら、その頃にはプロポーズされるのかな、と期待するのではないでしょうか。
でも、何年経ってもプロポーズをされる気配がなく、痺れを切らして彼に問いただしてみると「ごめん、実は君と結婚する気ないんだよね」などと言われたりしたら。
相手のプロポーズを待っていた数年間が水の泡のように思えるでしょう。もし彼が最初から「結婚は考えられない」と言っていたら、どんな覚悟で付き合っていけばいいかも分かりましたし、場合によっては彼とは別れ、待っていた数年間の中で別の人と結婚できたかもしれません。
このように、恋愛観や結婚観の相違はカップルの未来に悲劇を招きかねません。そして、プロポーズの返事を引き延ばすことも、相手にとっては大変残酷なことになるのです。
もしいずれ別れるつもりなら、できるだけ早く別れてあげた方が相手のためということもあります。プロポーズを受けたとき、「相手の結婚願望には応えられないな」と自分の中で答えが出たなら、けじめをつけて、相手を自由にしてあげないといけない、ということも考えておきましょう。
しばらく婚約中の状態でいることのメリット
プロポーズに「YES」と答えてもすぐに籍を入れず、結婚するための良いタイミングが来る時までしばらく「婚約中」の状態でいることには、いくつかのメリットがあります。
ひとつは、お互いが「恋人」から「婚約者」という肩書きに変わることで、易々と浮気をすることが出来なくなること。結婚を決意するほどのカップルなら浮気というものもそうそう起こらないものですが、周囲からしても「手を出してはいけない人」とみなされるので、浮気につながる誘惑も減るでしょう。
また、「婚約中」という期間の間に、改めて相手との相性について考えることが出来ます。人によっては、恋人がより「身内」的な存在になることで、それまで被っていた化けの皮が剥がれてモラハラやDVの傾向が見えてくるということも。そういった問題がある場合は婚約解消の真っ当な理由となりますから、「バツイチ」になる前に相手と別れられます。
そのように、人として欠陥があるわけでなくても、お互いを「恋人」ではなく「結婚相手」として考えることで、生活力や金銭感覚など、この先結婚した後に必要になる素養について見直すこともできるでしょう。
つまりは、婚約中には結婚生活のリハーサルのようなものができるということ。慌てて結婚するよりも、心構えや親しい人たちへの報告もゆっくりとすることができますし、急な環境の変化によるマリッジブルーもある程度軽減されそうです。
結婚するまでの間に資金も貯めておけますし、婚約中の期間を多少長く持つことは、良いことだらけといっても良いかもしれません。
同棲も検討しておこう
同棲をすることは、家事が分担でき、生活費の節約にもつながるため、大学に在学中の時から恋人と一緒に住んでいるという人は多くいます。
実質、共働きの場合や子供がいない場合、同棲生活は結婚生活とそれほど変わらないことも。そのため、既に同棲をしているカップルの間で「結婚を先延ばしにする」ということは起こりにくいものです。
もしお互い別々に住んでいたとしても、「婚約中」というステータスとなった場合は、近いうちに同棲をする準備をするのも検討しておいてはいかがでしょうか。
遠距離恋愛で、自分の仕事が山場を迎えて忙しい時には、結婚も同棲のための引っ越しも考えられないことかとは思います。
しかし、「今すぐ苗字を変えると支障がある」という理由で結婚ができない場合には、相手と婚約・同棲をして一時的に「事実婚」の形を取ることでも、解決する問題はあるのではないでしょうか。
博士論文など、学術研究の分野では苗字が変わると実績がなくなってしまうということもありますから、特に研究職の女性は夫婦別姓でいられる事実婚、または夫が妻の苗字に合わせるというケースも多くなります。
名前を変えるということは、精神的にも違和感が拭えず、場合によっては結婚後苗字を変えてから落ち込んでしまう人もいます。
結婚に関しては、どちらかの希望だけを通す一方通行のような形では、いずれストレスが爆発して破綻してしまいます。お互いの希望をできるだけ叶えられる形を、2人で考えられるといいですね。
相手がこちらの都合を考えてくれない時は
もし、相手がこちらの都合を全く考えてくれなかったら。
「今すぐ結婚はできないから、しばらくは婚約中ということにして欲しい」などの折衷案をこちらから提案しても納得してくれなかったり、「結婚できないなら別れる」などと、こちらを追い詰めるようなことを言ってくる場合は、そのままプロポーズをお断りした方が良いかもしれません。
結婚は離婚を前提としてするものではないですし、できる限りは一生かけて夫婦でいようと考えるものですよね。そのような「生涯のパートナー」が、自己中心的でこちらの都合や気持ちなどを考えてくれない人物であった場合、結婚生活はきっと厳しいものとなるでしょう。
たとえモラハラやDVのような決定的な離婚の要因がないとしても、お互いに「性格が合うかどうか」というのは、結婚相手にとって非常に大事な要素です。
もともと家族でもない相手と恋人になって、結婚して一緒に暮らしていくとなると、お互いの考え方や好み、趣味などの「違い」をすり合わせていくことの繰り返しになります。そんな中で、相手の言いなりになって自分の意見が通らないという状況があれば、平穏な生活は成り立ちません。
結婚のタイミングも、2人で考えるべきもの。そうするとプロポーズも、ドラマチックな演出などの形式に拘らず、される側にもプレッシャーがなく、リラックスした状態で話し合いができるような、カジュアルな形の方が良いこともあるのかもしれませんね。幸せなエピソードはわざと演出して作るよりも、気がついたら自然と生まれてくる方が美しいものです。
婚約解消をこちらから申し出た場合、起こり得ることとは
もし、プロポーズを受けた時に、今すぐは結婚できないためにしばらく「婚約」という状況に落ち着いたとして、その状況からやっぱり相手と結婚するのは無理だな、と思った時。こちらから「婚約破棄」をした時、どのようなペナルティがあるのでしょうか?
まず、相手のモラハラやDVなど、明らかに精神的、身体的に危害を加えてきた時には、それらの証拠を提示することで婚約破棄には正当な理由があるとされます。
しかし、ただ特別な理由もなく「相手のことが好きじゃなくなったから」というための婚約破棄の場合は、「債務不履行」という形で賠償金を請求されたり、相手に精神的な苦痛を与えたとして慰謝料請求が来る可能性も。
ただし、「婚約」の場合は「結婚」に比べて拘束力がゆるいという点は覚えておきましょう。たとえば、相手が他の異性と肉体関係を持ったというわけではなくても、「相手の心が他の異性に向いている」というだけで正当に婚約破棄ができる場合もあるのです。
また、「婚約」という状態は紙面で提出するものでもないので、2人が婚約状態であると証明するのは「結納をした」「結婚式場を予約した」「両親に挨拶をした(第三者が婚約状態であると知っている)」などの事実のみ。
ただ2人だけの間で「結婚しよう」という言葉を交わしただけであるなら、法的には「婚約中である」ということは認められず、相手と別れても賠償金や慰謝料請求のようなペナルティは効力がありません。
したがって、相手のプロポーズを受けて結婚の約束をした後に、「やっぱりやめたい」と思った時には、
- 相手との婚約状態が法的に認められるものかどうか
- 婚約破棄のために正式な理由があるかどうか
この2点をおさらいしてから、相手と話し合いに望むといいでしょう。
もし正当な理由なしに婚約破棄したいとしても、話し合い次第では弁護士などを通さずに、2人だけの間で解決できる可能性もあります。いずれにせよ、その場しのぎの軽はずみな気持ちで婚約をするべきではありませんが、やはり今の相手とは結婚をしないと決めたなら、しっかり話し合いをしましょう。
ただ、万が一相手がこちらの話を聞いてくれないという場合には、弁護士を雇うことも頭に入れておくことをお勧めします。
人が結婚をしたがる理由
今、先進国では結婚後も「選択的夫婦別性」を取るケースが増えています。法的にその形が認められる国も増えており、現代で「結婚」というものの形が変わっていくのが感じられますね。
昔は結婚が「家同士の結びつき」という、若干政治的な内容も孕んだものであり、恋愛から結婚するよりは合理的な経済活動の手段であったこともありました。しかし、生まれた家に関わらず自由に職業の選択ができるようになった現代では、結婚はもはや個人間のものになったとも言えます。
そこで、結婚したらどちらかが必ず苗字を変えなければいけないという決まりは、全く過去の産物でしかないと考えることもできるでしょう。実際、戸籍から銀行口座などあらゆる面での氏名変更手続きとは面倒なものですし、精神的にもストレスを与えるもの。
そのために、結婚願望があるカップルでも、苗字を変えたくないために「事実婚」をするケースも増えているようです。子供のいないカップルがお互いを夫婦として認めて、一緒に生計を立てていくだけなら、事実婚でも十分なのでしょう。
また、昔は女性のことを「娘を嫁にやる」「嫁をもらう」といったように、まるで「もの扱い」をするかのような言い回しをすることもありました。実際、現代でも、男性の結婚したい理由が「毎日温かい食事が用意されている家に帰りたい」「両親の老後の世話も安心できる」といったような、つまりは「労働力が手に入るから」という、しょうもない理由であることも。
よって、女性の場合は自分に対して「結婚したい」と申し込んでくる男性が、「どうして自分と結婚したいと思っているのか」という理由を明確にしておく方が良いでしょう。反対に男性の場合でも、女性が「毎日仕事しないでいいから」といったような「ATM扱い」してきそうな相手は避けた方が良いといえます。
もし結婚をするなら、出来る限りそれが2人にとって幸せな将来であるように努力したいものです。まずは、もし自分にプロポーズをしてくれた人がいるとしたら、「この人と結婚したら毎日どんなふうに過ごすことになるんだろう」と、将来を予想してみましょう。気になったことは相手に何でも質問できるくらいには、仲が良いと安心ですね。
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