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近年、「一生結婚しなくても良い」と考える男女の割合は増えているそう。
でも、結婚願望がある人にとっては、結婚の流れやそれまでの期間については気になるところですよね。
交際する恋人とどれくらいの期間を目処に結婚をする流れになるのか、一般的な目安はあるのでしょうか。
また、プロポーズをして、あるいは受けて、結婚をすると決まったとしたら、これからどのような流れを汲んで入籍をするのでしょうか。
日本の伝統的な結婚のしきたりには「結納」というプロセスがありますが、最近では結婚式をしない「ナシ婚」も増えてきました。
恋人の両家が関わる格式のある結婚も、シンプルに自分達二人を主役とした結婚も、どちらでも自分達の望む方向に進めていきましょう。
まずは、交際からプロポーズまでの一般的な流れについて解説します。
目次
交際からプロポーズまでの期間はどれくらい?
現在交際をしている人がいて、その人と結婚する未来があるかどうかと想像したことがある人にとっては、一般的なカップルがどれくらいの交際期間を経て結婚をする流れになるのか、気になるところかと思われます。
中には、5年以上付き合ったのに結婚の話が出た途端別れる、というカップルも。これはいつか結婚をと考えている人にとっては、あまり喜ばしくない流れでしょう。
自分で子供を産みたいと思っている女性は特に、適した年齢で出産をしたいはずですから、現代の出産適齢期の上限である35歳までには結婚して、子育てをしたいのではないでしょうか。
そのような、いわゆる結婚までの「タイムリミット」を設けている場合、何年も交際した恋人と結婚せず破局するのは避けたいですよね。とはいえ、結婚する気のない恋人と、将来の人生設計のために別れるのは致し方のないことです。
いつか結婚をと考えているなら、結婚願望がある人同士で交際したいところ。
ここで、将来的に結婚しようと考えているカップルが、どのような交際を経てプロポーズや結婚の約束をするようになるのか、一般的な流れについて解説してみましょう。
結婚を前提にしたお付き合いとそうでない交際
交際から結婚の約束をするまでの期間は、その交際が「結婚を前提にした交際かどうか」で異なってくるでしょう。
たとえば、10代の学生時代や20代前半から付き合っているカップルの場合は、初めからお互いに結婚を具体的に意識する割合はさほど高くないものです。
社会人になって、自立して生活をするようになってから、初めて結婚の選択が現実を帯びてくるという人は多いでしょう。それに、仕事を始めたばかりの時は毎日覚えることがたくさんあり忙しいので、結婚をして引っ越しをして、とさらに多忙になるスケジュールは考えにくいものです。
新卒から数年経ち、仕事にも慣れ、毎日の生活が安定すると、「そろそろ結婚を考えようか」という心の余裕も生まれます。交際を始めた時に結婚を意識しなかった人も、20代後半の「結婚適齢期」と呼ばれる層に差し掛かれば、付き合っている恋人との婚約を考えるかもしれません。
結婚を前提にしない交際の場合は、結婚に適したタイミングになれば、結婚をする流れになる可能性があるということ。10代の頃や学生時代から付き合っている場合は、結婚をするまで5年以上かかることもあるでしょう。
しかし、アラサーやそれ以降の年齢になると、独身でも結婚願望が芽生えてくる人も増えてきます。出会い探しも「恋人探し」というよりは「婚活」にシフトし、結婚を前提とした交際相手を探すことになるでしょう。
結婚を前提とした交際では、お互いのことを知り、一緒に生活をするビジョンが見えてきた時点でプロポーズや結婚の打診があるものです。大体は1年以上交際を続ければ、お互い結婚について具体的に考え始めますし、早ければ交際から数ヶ月で結婚の準備を始めるカップルもいます。
ただ、結婚願望がない人はたとえアラサーでも結婚の将来を考えずに交際相手を探します。30代以上の結婚願望がない人と交際しても、10代や20代前半で付き合うのとは異なり、「そのうち結婚の話になるだろう」という打算は外れる可能性が高いでしょう。
よって、結婚願望があり、アラサー以上になった人は、交際相手選びに「結婚願望があるかどうか」という条件はしっかり考慮に入れる必要があるのです。
恋人期間の楽しみとは
結婚を前提にした交際か、結婚の選択肢のない交際になるかは、30代以降で明確に分かれてきます。
前者の意識を持った人も多くなりますし、女性には出産適齢期もあるため、特に男性は30代以降から「結婚の意識なしに気軽に交際することができなくなった」と感じられる場面もあるでしょう。
すると、学生時代のように、生活費や貯金など、結婚に向けた現実的な条件を一切考えず、純粋に恋人と過ごす交際も恋しくなるかもしれません。
お互いに対する責任のない、子供同士の交際は、ただ恋愛の楽しい部分だけ享受できたはず。
結婚における価値観は人それぞれなので、結婚を前提とした交際では、お互いの意識や希望の食い違いを摺り合わせないといけないことも出てきます。現実的なお金の話もあるため、恋の感情だけでは乗り切れないものです。
結婚に向けた話し合いは、恋愛のドキドキ感とは異なる理性的な話題。ただ恋がしたい人にとっては、つまらないと感じられるでしょう。
それに、結婚を前提とした交際だとしても、お互いの人柄を深く知るためには、それなりの交際期間は必要です。交際したてではお互いに猫をかぶって、良い部分だけ見せたいと思うものですし、相手の心理や思考の癖などを理解するには、数ヶ月では足りないでしょう。
よって、交際から1年も経たず結婚すれば、後になって受け入れがたい致命的な欠点が見つかる可能性が高いのです。
結婚のことを考えず、ただ恋人として過ごす時間もとても大事なこと。結婚を前提とした交際でも、結婚についての具体的な話は時と場合でうまくスイッチを切り替え、恋人同士の時間を満足いくまで楽しんでください。
恋人が結婚を意識し始めるタイミング
結婚情報誌・婚活サービスのゼクシィが行ったアンケート調査では、交際を始めてから結婚を意識するまでの期間は20代と30代で大きく異なるという結果が出ました。
30代では、交際してから1年以内に結婚を意識するという回答が多かったのに対し、20代は2年以上後という回答が最多だったのです。
つまり、20代ではまだまだ恋人関係を楽しみたい、家庭を持つのはまだ早い、という意識が比較的高いということ。
ちなみに、付き合い始めてから実際に結婚するまでの期間は3年程度が平均的となっています。
参照:交際開始からプロポーズ、結婚までの期間|結婚指輪・婚約指輪|ゼクシィ
この結果から、30代以降と20代のカップルの交際では、結婚に対する意識が異なると考えると良いでしょう。
すると、30代以上で交際を始めたカップルの場合、1年近く交際を続けて、相手から結婚やそれに関する話題が一切出ない場合は、こちらからはっきりと結婚の意志について尋ねる必要があるでしょう。
結婚をしてから出産をしたい女性にとっては婚活や妊活の時間もあまり無駄にできないことですし、相手に結婚の意思がないと分かったなら、その時点で交際を諦めた方が良いかもしれません。
反対に、20代のカップルの場合で、「交際から1年経ったけどまだ相手から結婚の話が出ない」と落ち込んでいる場合は、まだ相手が結婚を意識する時期としては早い可能性があるということ。
そのまま交際を続けているだけでも、自然に相手が結婚を意識し始めるかもしれません。急かすと相手もプレッシャーに感じて居心地悪くなってしまうので、焦らず、相手を信じて待つことが大事でしょう。
30代以降の意識の差
筆者が実体験で得た感想ですが「30代以上の男性が10歳以上歳の離れた恋人を作りたがる場合、その男性には結婚願望が皆無である」可能性が高いです。
20代の頃に10歳以上年上の男性の何人かと交際したことがありますが、いずれも「一生遊んでいたい」タイプの男性。
交際中、聞いてもいないのに自分から「結婚に興味はない」「共同生活に向いていない」と言っていました。筆者が結婚願望を持っていないかどうか早めに確かめたかったのでしょう。
このような男性は、30代以上の女性は結婚願望がある場合が多いと見て、「結婚しろ」と追い詰められる交際をしないために、結婚願望のある30代男性は同世代の女性と付き合うのを避けようとします。
そのため、20代そこそこの結婚願望のなさそうな女性と付き合いたがるのです。そして、その若い彼女と数年付き合って、結婚について話題に出されたところで別れようとするのも想像に難くないですね。
30代以降の男女は、結婚願望には決着がついていることが多いです。独身の生活が充実していて気に入っている場合は「一生結婚しない」と決心している人もいますし、結婚願望がある人は効率的に婚活に勤しむはず。
どちらにしても恋人を作る時には、相手の結婚の意志については早い段階で確認するでしょう。ただ、人によっては相手の意思はどうでも良いとすることもあるので、注意が必要です。
自分の恋人がもし30代だったら、その人の結婚に対する価値観につい洞察してみると、結婚まで後どのくらいの期間があるのか、あるいは一生訪れないかがわかるかもしれません。
プロポーズの前触れ
恋人が交際相手にプロポーズをするときは、完全なサプライズにすることは難しいです。なぜかというと、プロポーズの準備をしている段階である程度の「仄めかし」を感じられるから。
たとえば、「指輪のサイズを聞かれる」ことは代表的なプロポーズの前触れ。
恋人に指輪を送るのは「婚約指輪」を意識させるため、将来結婚する気がなければ贈らないもの。それに、正しいサイズを知ろうとするのは、それなりに高価な指輪を贈ろうとしているからだと推理できます。
他にも、恋人が以下のような行動を取ったら、プロポーズを計画している可能性があるといえるでしょう。
- 相手の親友と会う機会が増える
- 自分の身近な人と交流を持ってほしいと思うのは、より深く自分のことを知ってもらい、これから先も一緒に過ごしたいと思っているから。信頼の証です。あるいは、友人に恋人を紹介して、将来の結婚相手として知ってもらったり相談がしたいから。
- 今までより金銭感覚が厳しくなる
- 浪費をしなくなったり、金銭管理をしっかり行うようになった場合、将来に向けて貯金を始めたと考えられます。「貯金始めたの?」と聞いて、旅行や買い物のためなど自分だけのための具体的な理由が返ってこなかったら、「結婚資金のため」と予想できるでしょう。
- 将来に関する話題が増え
- 「どんな家に住みたい?」「子供は何人が理想?」など、結婚生活を想像した話題が増えた場合、結婚を意識し始めたと考えて良いでしょう。あるいは、こちらが結婚に対してどんな意識を持っているのか、探っているのかもしれません。
- 仕事や家事に精を出すようになる
- 「結婚したら頼れるパートナーになる」ために、頑張っている姿勢を見せたいから。または、「昇進したらプロポーズをする」と決めてひたすら仕事に励むようになる人もいるかも。
- いつもと違うデートプラン
- プロポーズ直近になると、相手はプロポーズのシチュエーションについて具体的に計画を立てます。自分達にとって良い思い出になるプロポーズ場所が、いつものようなデート先ではなく特別な場所が良いと考えた場合、相手からいつもと違うデート先を指定されるでしょう。
他にも、「なんだかそわそわしている」「緊張していて落ち着きがない」などの傾向があります。また、婚約指輪の買い物やレストランに連絡を取るために、行き先を告げずに出かけたり、着信相手を告げないなどの「浮気のような行動がある」こともあるようです。
お互いの家族との交流も
カップルの一方が結婚を意識するようになると、お互いの家族との交流を図ろうとするでしょう。
家族仲が良い人に限りますが、家族旅行や親戚の集まるイベントごとに恋人を誘うことがあるとしたら、それは恋人と将来結婚を考えているからです。
欧米では、結婚するしない関わらず恋人を家族に紹介するのは普通のことですが、日本では結婚を考えない限りは恋人の両親には会わないですよね。むしろ、紹介されると緊張して及び腰になってしまいます。
よって、大抵の場合は、相手の家族に紹介されることがあった時点で、結婚を意識した関係であると考えて良いでしょう。
場合によっては、いわゆるマザコンやファザコンであり、両親に恋人を紹介することで、結婚相手として相応しいかどうか判断してもらおうとしている、なんてこともありそうです。
あるいは、結婚するかどうかも相手と自分の家族との関係性次第、ということもあるかもしれません。自分の家族とパートナーが仲良く過ごすことを理想の結婚の一つと考えている場合は、そのような傾向もあるでしょう。
プロポーズから結婚までの期間や流れ
ここからは、プロポーズから結婚生活が始まるまでの流れについて解説しましょう。
近年では、結婚式をしない「ナシ婚」のカップルも増えていますし、家族仲が良くない人は、家族への紹介や両家顔合わせもなしで、自分達二人だけの決意で婚姻届を出し、二人で暮らし始める場合もあります。
カップルの数だけ結婚の形がありますが、ここでは「一般的な結婚の流れ」を追っていきます。
最近では結婚式を予定するカップルも「結納」というものをしなくなりました。日本の伝統的な結婚のプロセスの一つですが、どのような儀式なのかも含めて解説します。
他にも、新居探し、周りの人への報告、婚姻届を出すなどのタイミングは、前後すると結婚の段取りに悪影響が出ることがあります。
スムーズに新婚生活を始めるためにも、一般的にどのような流れを組むのか、以下から見ていきましょう。
まずはお互いの実家へ挨拶に行こう
プロポーズが成功して、結婚をすることが決まったなら、まずやるべきことは自分達の両親への報告、そして挨拶です。
絶縁したいほど家族関係が悪い状況でない限りは、お互いの家族への結婚挨拶は、まず何より先に行いましょう。自分を育ててくれた家族にとって、何よりも自分の結婚、独り立ちが心配であり、そして嬉しいニュースのはずです。
改まって話をするのが気恥ずかしくても、真面目に報告しましょう。両親に結婚報告をするまでに、以前から恋人として相手を紹介していれば話はスムーズですね。
そして、改めて結婚相手を紹介するとともに、今後も繋がりができる相手の家族と顔合わせをする食事会を開きましょう。
食事会は、自分達の結婚を改めて報告し、そして両家の家族が交流を持ち、親睦を深めるためのもの。お互いの家族にとって相応しい食事会の場を設定しましょう。
格式高い家庭の場合は、両家顔合わせもフォーマルな場になります。そうでないなら、食事の好みやアクセスの良いお店を調べ、カジュアルな場として参加者全員がリラックスして楽しめるようにしましょう。
両家顔合わせには兄弟や親戚も招くことがありますが、お互いとその両親だけという場合もあります。あるいは、両家顔合わせを省き、結婚式の準備中や当日に初めて顔合わせするというパターンも。
ふたりの結婚が「両家の結びつき」という意味も持ち合わせているなら、顔合わせ食事会は開いた方が良いと思われます。お互いの両親がさほど家柄というものを意識せず、結婚が「二人だけの世界を作るもの」という意味があるなら、顔合わせは省略しても良いでしょう。
いずれにせよ、顔合わせをしたいかどうかは、お互いの両親に聞いてみてください。
結納を行う場合
結納とは、親族の前で婚約を正式に発表し、結納品を収めることで両家の結びつきを強める、日本伝統の儀式。
格式ある家庭や地方の家庭など、伝統的に結納を行ってきた家同士の結婚では結納を行うことがありますが、法的には行わなければいけない儀式ではないため、一般的なカップルでは省略されることが多いです。
結納をする場合は、多くは両家顔合わせ食事会と同じ日程で行われます。
正式な結納の場合は、仲人が両家の家を行き来し、基本的には男性の家から結納品や結納金を女性の家に納めます。略式の場合は仲人を立てず、女性側の家や食事会の会場などで直接結納品や結納金の受け渡しをします。
結納品は3〜9品目で、正式・略式、また地方によっても異なります。また、結納金の平均は100万円程度。また、結納を行う時期は、プロポーズの3ヶ月後程度が目安とされています。
参照:結納ってどういうもの?|製造直販の全国結納センター
準備は基本的には親が行うもののため、結納をするかどうかはお互いの両親の希望次第であるともいえるでしょう。
結納は、行うことでお互いの両親との関係を強め、結婚に対する覚悟がより固くなるのだとか。また、両親や仲人などの「証人」ができるため、婚約をしたことを法的に証明することができます。
費用が高額ですし、しなくても良い結納ですが、両親が(特に結納金を納める側が)希望している場合は、略式でも食事会の前などに行うと良いのではないでしょうか。
婚約指輪を買うタイミング
婚約指輪を買うべきタイミングとは、カップルの意向によっても異なります。
贈る相手の趣味をしっかり把握している場合は、相手の指輪のサイズを知った上で、プロポーズの前に購入し、プロポーズの時に贈ることになるでしょう。
しかし、相手の好みについて自信がない場合や、指輪のサイズを聞き出せない場合は、プロポーズ後に一緒に買いに行くほうが間違いないと思われます。
「相手の指輪の好みを把握する」というのは、具体的には好きなブランドがわかっている場合です。好みの「感じ」がわかっているというだけでは、贈る側の主観でしかないのでやや不安が残ります。
それに、好きなブランドでもこだわりのある人は「デザインによりけり」ということもあるので、ファッションに凝る相手に自分が独断で選んだ指輪を贈るのは、少しリスクがあるかもしれません。
そのため、プロポーズでは婚約指輪以外を贈るのもおすすめ。あるいは、エンゲージリングの箱だけ用意し、蓋を開ける仕草をして、指輪を贈る「ポーズ」でプロポーズをするということもできます。
その場合は、後で相手好みの指輪を一緒に買いに行きましょう。身につけるものにこだわりがある人には、この方が無難です。同時に結婚指輪も同じブランドで揃えれば、婚約指輪と結婚指輪を重ね付けするときに統一感がでるのでよりおすすめ。
結納をする場合は、婚約指輪は結納の品目にも含まれるので、結納の日程までに準備しましょう。一般的には結納はプロポーズから3ヶ月後程度といわれているので、目安としてはプロポーズから3ヶ月以内に用意すると良いのではないでしょうか。
結納をしない場合は、結婚式までに用意することになりますが、それだと相手が婚約指輪に憧れがある場合、待つ時間も長すぎるかもしれません。
婚約指輪を受け取ることが「愛されている証」と考える人もいます。できればプロポーズの前後に贈ることで、結婚を約束する意味合いもより強く感じられるでしょう。
よって、婚約指輪を買う資金は、プロポーズの前までには準備しておくのが良いと思われます。
婚約記念品って?
カップルがプロポーズ時に婚約指輪を贈る習慣は、元々は「婚約記念品」あるいは「結婚記念品」を贈る日本の風習に西洋の文化が習合したことで生まれたものです。
婚約記念品は、結納または両家顔合わせの際に披露される品目のひとつ。そのため、必ずしも婚約記念品に婚約指輪を選ばなければいけないというわけではありません。ネックレスや時計、イヤリングなどでも良いのです。
特に、職人のように手を使う仕事を主にする人にとっては、仕事の最中は指輪を外さないといけないため、婚約指輪を四六時中身につけることができません。そういった場合には、婚約指輪の代わりにネックレスを贈ると喜ばれるかも。
また、「婚約記念品」は基本的には男性から女性に贈るものですが、実は贈られた側は「返礼品」を贈るという風習もありました。
現代では一般的ではなくなりましたが、高価な婚約指輪を贈ってもらったなら、そのまま貰いっぱなしでは悪いなと思う人もいるかもしれません。その場合は、婚約指輪ほど高価でないものだとしても、お返しに何か相手の喜ぶものを贈ると良いでしょう。
腕時計やアクセサリー、財布などの小物類から、iPadなどの便利な家電など、相手が欲しいものを贈りましょう。もしくは、婚約指輪を貰った側が結婚指輪を準備するのもおすすめ。
婚約記念品となるものは、あれば二人の結婚に対する意識も高まります。ときには婚約指輪について「ダイヤモンドなんてただの石」なんていう人もいるといいますが、指輪や宝石以外のものでも、相手の喜ぶものをプレゼントしてはいかがでしょうか。
入籍日や結婚式の日程・場所決め
役所に婚姻届を出す日程や結婚式・披露宴の日程や場所は、どのタイミングで決めると良いのでしょうか。
カップルのペースにもよるところですが、迷う場合はまずは婚姻届を提出し「結婚記念日」となる日程から決めるのがおすすめです。
結婚記念日は今後も二人の特別な日となるので、二人が納得する日程が選ばれます。クリスマスやどちらかの誕生日、また交際記念日にすることもありますが、あえてなんでもない日を選ぶことで記念日を「ひとつ増やす」こともできます。
ただ、自分達が結婚記念日とし、婚姻届を出す日に選びたい日まで1年近く日程が空いている場合、「もっと早く結婚したい」と思うこともあるでしょう。
その場合は、結婚式を婚姻届提出の前に行ってしまうのもアリです。この順番については後で説明します。
結婚式場は早めである方が予約も取れやすく、準備期間に余裕ができるので、遅くとも3ヶ月以上前までには会場の契約をしておきましょう。ブライダルエステを受けたい場合も、3ヶ月以上前から準備をしておくことで満足のいくプランを選択できます。
結婚には引っ越しや結婚式準備、披露宴など、大きなイベントが続くので、予定は気持ちに余裕があるうちに組んでしまいましょう。
決め事を先延ばしにすると予定が詰まってきて焦り出し、喧嘩になることもあるので、二人の意見が合うものを優先的にスケジュールを決めていき、他は二人の希望を擦り合わせながら徐々にプランを組んでみてください。
式や結婚指輪の有無について
最近は結婚式をしない「ナシ婚」も増え、さらに婚約指輪も贈らないというカップルも増えているそうです。
婚約指輪の代わりに別の記念品を贈り合うことはあっても、現代っ子は昭和期から続く結婚観を参照しない人が増えているということ。
経済的困難も理由の一つかもしれませんが、結婚式や婚約指輪が要らないという理由はそれだけではなさそうです。
人前で何か披露するのが苦手な人は結婚式という「ショー」には出演したがりませんし、指輪に数十万かけるよりは海外旅行に行って「形なき思い出」を作りたい、という人もいるのです。
結婚式をしないとなると、婚姻届を出すまでのスケジュールもかなり自由度が高くなりますよね。新居探しや引っ越しにもゆっくり時間をかけられますし、仕事と結婚式の段取りに板挟みになる、ということもありません。
結婚式はしないけど、披露宴に準じたようなパーティーは行う、という人も、結婚式場や披露宴の会場ではなく、レストランを貸切にするなどの方が安価でカジュアルに楽しめます。
見せ物の結婚式ではなく、「二人にとって心休まるような結婚にしよう」という意識も高まっているので、どんな結婚の形にしても、周りを気にする必要はありません。
少なくともスケジューリングは自分達の仕事や家庭の事情などを顧みて、二人にとって無理のない日取りを決めましょう。
結婚式をするかどうか迷っているというカップルは、6月、7月のブライダルフェアに行って式場見学やドレスの試着をするのもおすすめです。
新居探しや引越しのタイミング
結婚が決まった後、新居探しや引っ越しをするタイミングは、いつが良いのでしょうか。
一般的には入籍する前から同居を始めるカップルが多数派です。結納や結婚式をする場合は決める物事も多いので、一緒に住む方が話し合える時間も増えて、スケジューリングもスムーズになるでしょう。
あるいは、婚姻届を提出するタイミングで同居を始める場合もあります。特に結婚式をしない場合は、「結婚生活を始めること」が結婚の皮切りとなるので、婚姻届を出す2ヶ月前くらいから新居探しを始め、新生活の準備が整ってから婚姻届を出すという算段です。
よって、結婚式をするかどうかでも引っ越し時期の都合は変わってくるでしょう。ただ、新居探しは早めに越したことはありません。
共働きの場合、お互いの仕事先が近場であるとも限らないので、まずは単純に二人の職場の中間地点あたりの住居を探すことになるでしょう。しかし、そのエリアの家賃が自分達の収入では手を出しにくい場合など都合がつかなければ、近隣のあらゆるエリア内で良い物件を探すことになります。
すると、選択肢も多くなるので、新居探しになかなか手間取るかもしれません。ある程度の妥協は必要とはいえ、下調べ不足で貧乏クジを引くのは避けたいですから、新居の相談は結婚が決まった直後から始めましょう。
同棲カップルの場合、結婚後もしばらくは同じ場所に住み続けるという選択肢もあります。その場合、新居探しや引っ越しの手間も省略できるので、結婚式や新婚旅行など他の段取りに集中できるでしょう。
引越すだけじゃ終わらない?
新婚カップルの新居引越しは、二人の荷物を引越し先に移すだけでは終わりません。
場合によっては、二人暮らしに便利なように家電を買い替える必要も出てきます。それまでアパートに据え置きの家電を使っていた場合は尚更、冷蔵庫や洗濯機などの買い物をすることになるでしょう。
他にも、ベッドやソファなどの家具も新調したいですよね。こだわるなら部屋の間取りや内装に合わせたインテリアを選びたいところですし、二人の希望に沿ったものを探すとなると、意見が分かれる部分も出てきそうです。
これらのような新居の調整も引越しの労力に含まれています。自分達で引越し作業をする場合は特に、まだしっちゃかめっちゃかの家の中で一息つけない場合もあるので、引越しの日やその直後の日程に婚姻届を出すのは避けることをおすすめします。
よって、婚姻届を提出する日程が決まっているなら、その日の数日前までには引越しを終えられるようなスケジュールを組みましょう。何度も役所に足を運ぶ時間が惜しければ、転居届を出すの同日に婚姻届の手続きをするとスムーズです。
会社や友達への報告の仕方
結婚にまつわるタスクには、「周りの人に報告する」ことも含まれています。両親にはまず初めに報告するとして、友達も親しい人の結婚なら祝いたいという人も多いですし、会社員なら上司に報告するのは必須。
会社や友人への結婚報告は、入籍前に行うのがマナーとされています。特別親しいわけでもない友人や知り合いには入籍後の報告でも良いですが、親友には入籍前に伝えて、喜びを分かち合ってもらいましょう。
会社への報告の仕方としては、まずは直属の上司へ報告します。就業時間外、つまりは仕事終わりのタイミングがベストです。
結婚式の有無、苗字の変更、引越し先の情報、退職や転職の有無、またハネムーン旅行や三級など長期休暇の希望の有無など、今後の働き方が変わる場合は特に時間をとって報告しましょう。
上司に報告した後で、部署の先輩、同僚、他部署の人の順番で必要に応じて報告します。
友達への報告は、相手によっては電話やメールでも事足りるかもしれませんが、付き合いの長い親友とは長話になることもあると思われるので、直接会うかビデオ通話などで話をする時間を作ることがおすすめです。
友達に送るLINEやメールでの結婚報告の仕方については、こちらの記事を参考にしてください。
報告のベストなタイミングとは
結婚報告の上で、特に結婚式や披露宴をする場合は、報告のタイミングも重要になってきます。
招待を受けた参加者も予定を省みて参加・不参加を決めることになりますが、人によっては遠出の必要があり、仕事で有給を取らなければいけないかもしれません。
すると、式の1ヶ月前に報告を受けたのでは間に合わないでしょう。結婚報告に結婚式の招待が含まれる場合は、相手が参加したいのにやむなく断念、ということにならないように、最低でも3ヶ月以上前に報告をするべきです。
巷には「プロポーズから入籍まで1ヶ月」というカップルもいますが、その場合でも結婚式は3ヶ月以上先にする方が、参加者にとっても優しいスケジュールといえます。
逆に、結婚式や披露宴を行わない場合は、結婚報告は入籍の1ヶ月前までが目安です。特に会社への報告は、手当や名義、税金の変更など、事務手続きがあるため、ある程度事前に報告しておくのがマナー。
友達への報告も、たとえナシ婚にするとしても1ヶ月前くらいまでには報告しておくと、お祝いをしたい派の人に「なんでもっと早く言ってくれなかったの!」と言われるなど、波風が立たないでしょう。
婚姻届と結婚式はどちらが先?
入籍と結婚式の順番については、法的な決まりはないため、どちらが先でも問題ありません。
現代において、一般的には、入籍をしてから結婚式をするというパターンの方が多いようです。
しかし、結婚記念日にしたい日にち(婚姻届を提出したい日)がしばらく先である場合や、結婚式の参列者が大勢いて準備に忙しく、事務的なタスクを後回しにしたい場合など、結婚式の日程を先にすることもあります。
あるいは、昔の日本の結婚式のしきたりに沿う場合は、結婚式をしてから入籍をするのが普通でした。
恋愛結婚ではなく「家同士の結びつき」という意味合いの方が強かったので、結婚式で両家が揃い新郎新婦のお披露目をして、互いに認められてから晴れて入籍、という流れです。
また、同居も入籍後にはじめるのが一般的でした。そのため、古いしきたりを守る家庭で育った場合、親から結婚式→入籍→同居という順番にするよう言いつけられる場合があるでしょう。
昔は女性を「嫁にやる」という扱いでしたが、現代では女性も男性も対等に扱われるべきという先進的な考えも認知されてきています。
結婚の流れも仕方も、家の方針ではなく新郎新婦の希望に沿ってやることが主流になってきているので、厳しい家で育ったというわけでないなら、自分達の都合に沿って決めましょう。
結婚式当日に入籍というパターンも
結婚式の当日に入籍手続きを行うことも可能です。
より結婚式当日にかける想いも強くなりますし、記念の意味合いも強まるというメリットがあります。
反対に、式当日は朝から準備で忙しく、式後も二次会、三次会があると抜け出せないこともあるので、新郎新婦で揃って役所に婚姻届を提出しに出向くのは難しい可能性があること。また、書類に不備があると受理してもらえないので注意が必要です。
よく結婚式中に新郎新婦が書類にサインする演出がありますが、これは「結婚証明書」という、法的効力のない、あくまで演出のための書類です。
アメリカなど海外の結婚式では式中に結婚証明書にサインをする場合がありますが、海外の場合はその結婚証明書が法的な書類となります。日本の場合、個人情報の塊である婚姻届を人前に見せることはないので、式中にサインをすることはありません。
あくまでも海外の形式に倣いたい場合に、結婚証明書という演出を作るというイメージです。
結婚式当日に入籍もしたいという場合は、その時間も込みでスケジュールを組みましょう。
たとえば、結婚式がその日の昼過ぎからという場合は、午前中に役所に行く時間があるかもしれませんが、結婚式の準備もあるため役所には朝一で出かけることになります。
交通機関を使うときにかかる時間や、車で行く際には渋滞にかかる可能性も考慮して、朝早く出発しましょう。場合によってはシャワーを浴びる時間もないかもしれませんが、さまざまなトラブルの可能性を先読みして対策を打っておくことをおすすめします。
ナシ婚で後悔した場合は
近年、ナシ婚を選択するカップルは増えているといいますが、特に「絶対に結婚式をしたくない理由」が明確にあるわけでなく、ただ「まあお金かかるしやらなくていっか」くらいの温度で結婚式をしない選択をして、後悔する人たちはゼロではありません。
たとえば、後になって親や祖父母に「晴れ姿が見たかったな…」と言われて後悔するなど。結婚式をするかどうかの選択を自分達だけで決めてしまい、家族にアドバイスを求めなかった場合にありがちかもしれません。
子供や孫の成人式や結婚式の晴れ姿は、成長を見守ってきた家族にとって何より嬉しく思うものでしょう。機能不全家族の場合や、よほど家族と不仲でない限りは、結婚式が見たいかどうか聞いてみると良いのではないでしょうか。
両親も祖父母もずっと元気でいられるとは限りません。せめて披露宴や記念の食事会、または記念写真撮影だけでも、ドレスやタキシード、和装の晴れ姿を見せてあげましょう。
あるいは、自分達も他の友達の結婚式に参加した際に「自分達もすればよかったかな」と思うかもしれません。
しかし、結婚式をするかどうかに法的な縛りはないので、入籍から時間が経っていても行うことができます。
十数年後となれば参加者も戸惑うかもしれませんが、「あの時できなかった結婚式を今やりたい」という気持ちを伝えれば、親しい人なら喜んでお祝いしてくれるはず。ナシ婚で後悔したなら、「あと婚」で改めて結婚式を計画してみてはいかがでしょうか。
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