※本ページにはプロモーションが含まれています。
「お金がかかるから」
「堅苦しい儀式が苦手だから」
「そもそも、結納をやる意味がわからない」
最近は、上記のような理由で結納をしないカップルが増えています。その数はなんと全体の9割以上。
しかし、日本ならではの伝統儀式である結納をしないのはマナー的に失礼にならないのか、心配に思う方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、結納はなんのために行われるものなのかや、結納をしない場合はどんな方法があるのかについて解説します!結納をするかどうか悩んでいる方はぜひ最後までチェックしてください。
目次
そもそも結納とは?
結納とは、結婚するにあたり2つの家族の結びつきを象徴する儀式です。
もともとは、男性側の家族が酒肴を「結納品」として持って行き、女性側の家族は料理を振る舞ってもてなすという形式で行われていました。結納品には着物や反物など、女性の結婚準備に必要なものが男性側から贈られていましたが、時代の流れとともに変化していき、現在は結納品や結納金と呼ばれる現金を渡すようになりました。
私たちにとっては少し堅苦しいイメージのある結納ですが、今でも結納を結婚式と同様に重要視する親世代の方もいます。また、世代だけでなく地域によってもその重要性が変わってくるのも結納の特徴です。
「結納をしない」というカップルは9割以上
日本ならではの伝統儀式である結納ですが、現代では9割以上のカップルが「結納をしない」という選択をしています。
ゼクシィ結婚トレンド調査2020によると、首都圏エリアにおいて「結納ではなく顔合わせのみ行った」「結納も顔合わせも行わなかった」と回答した人の割合は全体の92%にもなる結果が出ています。
そのほかに「結納と顔合わせの両方を行った」と回答した人は5.9%、「結納のみ行った」という人は1.9%と、非常に少ないことがわかります。
参考:ゼクシィ結婚トレンド調査2020
結納をしない理由としては、下記のような意見が多いです。
- 堅苦しいから
- お金がかかるから
結納自体がもともと古い伝統や考えに基づいていることもあり、現代の生活や考え方と合わなくなってきていることも事実です。結婚挨拶をしたあとは、結納ではなく顔合わせ食事会をする方が増えています。
伝統だからといって必要性を感じない儀式を行うのはもったいないことです。結納をするかどうかは、あらためて検討してみる必要がありそうですね。
結納する・しないはどうやって決めたらいい?
結納をするかどうかは、新郎新婦だけでなく両家の親の意見も取り入れて決めることが大切です。家庭やその地域により結納を重要視する度合いはさまざまです。両家の伝統や地域性を尊重し、互いに納得のいく決断をしましょう。
「記念になるから」「形式的に必要だから」と新郎新婦が考える場合や、互いの親族が伝統や習慣を重んじている場合は、結納を行うのが自然な選択でしょう。
しかし、結納をしないと決めたからといって必ずしもマナー的にNGとなるわけではありません。結納やその必要性に対して「現代的に必要ないのではないか」と考える新郎新婦や親族がいることも事実です。
もし両家で意見が割れてしまった際には、冷静に結納をする意味や目的を考えて話し合いをするようにします。「結納は本当に必要か」「なぜする必要があるのか」などを話し合い、互いが納得し円満に解決できるように努めることが大切です。
結納する派・しない派それぞれの意見
結納する派・しない派にはそれぞれどのような意見があるのでしょうか。ここでは、結納をする派・しない派の理由を紹介します。
最終的には新郎新婦のふたりや両家の意見を尊重して決めることですが、先輩カップルの考え方を知ることで役に立つこともあるかと思います。結納をするべきか悩んでいる方や、どのように決めたら良いかが分からないという方はぜひ参考にしてください。
結納する派の理由
結納をする派のカップルには、次のような意見があります。
- けじめがつくから
- 両家の親睦が深まるから
けじめがつくから
「けじめがつくから」という理由で結納をするカップルは多いです。
伝統的な儀式を行うことで、あらためて「結婚するんだ」と意識できるようになるのが結納をする理由の1つ。きちんと正装をし会場を用意して結納の場を設けることで、新郎新婦はもちろん、両家親族の気持ちも引き締まること間違いなしです。
これから一生を共にすることを両家の親族に見守られながら誓う結納の儀式は、今後の結婚生活においても忘れられない思い出になるでしょう。
昔からの習慣や伝統、きっちりとけじめを大切にしたい方は結納をするのがおすすめです。
両家の親睦が深まるから
「結納をする方が両家の結びつきを強く感じられるから」という理由で結納をするカップルも多いです。もともと結納自体が両家の結びつきを象徴する儀式なので、このように感じるのは当然のことかもしれません。
儀式の場に新郎新婦と両家の親族が集まり、食事をしながら結納品を贈呈。交流を深めることで両家の絆も深まります。
また、結納のように伝統のある儀式を行うことが親孝行になる場合も。子供の晴れ姿を見たい親にとっては結納をすることが親孝行にも繋がります。
結納しない派の理由
続いて、結納をしない派の意見を紹介します。
- お金がかかるから
- 格式ばった会が苦手だから
詳しく解説していきます。
お金がかかるから
結納をした人にかかった費用は、5万円~15万円が一番多く、続いて30万円以上という結果があります。
参考:ゼクシィ結婚トレンド調査2020
上記は、旅亭やホテルでの食事を含めた結納にかかった費用ですが、男性側にはさらに結納品や結納金を準備する必要があります。ただでさえ結婚式やハネムーン、新生活の準備などで出費のかさむこの時期に、結納することによってさらに出費が増えるのは痛いと考えるカップルは多いです。
一方、顔合わせ食事会にかかる費用の相場は5万円~10万円未満と、結納に比べ安く収まります。
結納をしないぶん、「ウェディングドレスは良いものが着たい」「結婚式の料理にこだわりたい」など他のことにお金をかけられるようにるのもメリットです。
格式ばった会が苦手だから
なかには、改めて行う伝統的な儀式に苦手意識がある方もいるかもしれません。格式ばった儀式を行うのに抵抗があり、結納を選択しないカップルは多いです。
古くから残る伝統的な儀式と聞くと、どうしても堅苦しい雰囲気のなか行われるイメージを抱いてしまいますよね。
結納の代わりとして人気を集めているのが顔合わせ食事会です。新郎新婦と両親がレストランや料亭などで食事をしながら行うのが顔合わせ食事会。結納と違い、カジュアルな雰囲気のなか美味しい料理を食べながらさまざまな話ができます。
結納をしないという選択をする場合は、代わりに顔合わせ食事会を行うカップルがほとんどです。
結納をする際に注意すること
結納は、日本ならではの伝統的な儀式のひとつです。なかには、現代の私たちにはあまり馴染みのない決まりや由来があります。
ここでは、結納をする際に注意したいこと5つを紹介します。伝統を守った結納をするためにも、ぜひチェックしてください。
結納金とは
結納と必ずセットになっているのが結納金。結納金とは、男性側の家族から女性側に贈られるお金のことです。
もともとは着物や反物が贈られていましたが、時代の流れとともに変化していき、今では現金が渡されるようになりました。この結納金は、女性が嫁入り準備をするための結婚資金として男性側から贈られます。
結納金はいくら用意したらいい?
結納金を用意するにあたり、「いくらあればいいの?」と気になる方は多いかと思います。
結納金として贈られる金額は、30万円~150万円未満とその額もさまざま。なかでも一番多いのが100万円~150万円未満です。
そのなかでも目安となり、多くの方が用意するのが100万円です。キリのよい数字であることや結納金の相場でもあることから、100万円を用意する方は多いです。
ですが、結納金の金額は2人の意向や両親の考え、環境などにより異なります。新郎新婦だけでなく両家の親同士で話し合って決めたいところです。また、新郎1人が用意する場合より新郎の両親が結納金を用意する場合の方が結納金の額は大きくなる傾向があります。
結納をしない場合は、男性側から「支度金」としてお金を渡すことが多いです。
結納金なしの場合は「結納品」を用意する
結納をするからといって、必ずしも結納金を用意しなければいけないわけではありません。
- 現金を受け取るのは気が引けるから
- 2人で「結納金はなし」と決めたから
さまざまな状況や理由に応じて、結納金なしで結納をするカップルもいます。
結納金がない場合は、代わりに「結納品」を贈るケースが一般的です。婚約(結婚)指輪や腕時計などの結婚記念品を交換したり、結納品セットだけを贈ったりとさまざまなスタイルの結納があります。
結納品としては、男性からは婚約(結婚)指輪を、女性からはお返しに腕時計やスーツなどを交換し合うことが多いです。
結納金がないからといって結納ができないわけではありません。2人の考え方や状況にあわせ、代わりに結納品を交換するなど最適な解決策をみつけましょう。
結納をする際の服装
正式な儀式となると、どんな服装をしていけばいいか悩んでしまいますよね。
男性の場合はスーツが好ましいです。シャツやネクタイは白で統一しましょう。結納のために特別に用意するものもないので安心してください。
女性は振袖を着ます。振袖といっても、結納のためにわざわざ購入する必要はなく、成人式に着たものでも構いません。自前の振袖がない場合はレンタルしたものでも問題ないので安心してください。
結納をしない場合は「顔合わせ」がおすすめ
いろんな理由で「結納はしない」と選択するカップルもいるかと思います。そんな場合におすすめなのが顔合わせ食事会です。
顔合わせ食事会はその名のとおり、儀式というよりアットホームな食事会です。レストランや料亭に新郎新婦とその両親が集まり、食事をしながら歓談を楽しみます。結納のように格式ばった儀式が苦手な方や、もっとカジュアルな付き合いをしていきたいと考える方にぴったりです。
また、両家の親睦を深めるという意味では結納と同じ意味を持っているので、「結納はしたくない。けど両家の親睦は深めたい」という方のニーズもばっちりカバー。
顔合わせ食事会のほかにも、結納やその代わりに行えるものには次の3つがあります。
- 1. 正式結納
- 両家の間に仲人がつき、やり取りを行う。両家は顔を合わせないのが特徴。仲人の負担が大きく、手間と時間がかかることから、現在はあまり行われていない。
- 2. 略式結納
- 両家揃って料亭やレストランで行う。結納金や結納品を納める。「結納」と聞き一般的にイメージするのがこの略式結納のこと。
- 3. 顔合わせ食事会
- 両家揃って食事をする。儀式である結納と違ってカジュアルな雰囲気が特徴。互いの過去や家族を紹介しながら、結婚準備や互いについて話し合える。
お互いの考え方や地域の習慣にあわせ、話し合ったうえでベストな選択ができるといいですね。
結納の必要性は変わりつつある
結納は日本の伝統的な儀式の1つで、両家の結びつきを象徴するものです。しかし、時代の変化につれ結納のありかたや必要性も変化してきました。
今では、結納をしないという選択をするカップルは全体の9割にもなります。両家の地域の特徴や親世代の考え方によっても結納の重要性は異なるので、新郎新婦だけでなく両家の親も含めしっかり話し合いをして結納をするかどうかを決めたいですね。
結納をしない場合は、代わりに顔合わせ食事会をするケースが多いです。ホテルのレストランや料亭で食事をしながらカジュアルに両家の交流を楽しめるので、格式ばった儀式が苦手な方から人気を集めています。
伝統的な儀式だからといって必ずしも結納をしなければいけないという決まりはありません。結納の必要性は時代とともに変わりつつあります。ぜひ、2人の意見や両家の親の意見を尊重し、納得のいく選択をしてください。
コメントを残す